- コンタクトレンズの種類
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Q.コンタクトレンズってどんな種類があるの?
A.コンタクトレンズは素材によってハードコンタクトレンズ(従来型のみ)とソフトコンタクトレンズの2種類に分類されるんだよ。
○ハード -従来型タイプ
○ソフト ┬ 1日使い捨てタイプ
├ 2週間交換タイプ
├ 定期交換タイプ
└ 従来型タイプ(使い捨てないタイプ)
〇1日使い捨てタイプ
目からはずしたら、再び使わず捨てるタイプです。
毎日新しいレンズに交換するので、レンズケアが不要です。
〇2週間交換タイプ
最長2週間で交換するタイプ。
毎日、装用してはずすたびに、レンズケア(洗浄・消毒など)をして再使用します。
〇定期交換タイプ
1~3ヶ月のサイクルで定期的に交換するタイプ。
毎日装用してはずすたびに、レンズケアをして再使用します。一般的には定期的なタンパク除去も必要です。
〇従来型タイプ
コンタクトレンズの寿命がくるまで、使い続けるタイプのことをいいます。
使い方によっても異なりますが、一般的に従来型ソフトコンタクトレンズの寿命は1年~1年半、ハードコンタクトレンズで2年~2年半が目安とされています。
毎日のレンズケアと定期的なタンパク除去が必要です。
- メガネとの併用
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Q.コンタクトレンズがあればもうメガネは必要ないの?
A.ううん、メガネはやっぱり必需品!!少しでも目に違和感があるときや長時間装用て目が疲れたときはメガネにかけ替えて目をいたわってね。
もちろんメガネはちゃんと度数のあったものでね!!
- メイクとコンタクトレンズの順番
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Q.メイクはしてもいいの?
A.メイクをするときはコンタクトレンズを入れてからメイクをしてね!
化粧品には油分を含むものが多いから手や指にメイク用品がついたままレンズを触ると、レンズに汚れが付着して目のトラブルの原因になるんだ。
メイクを落とす場合はレンズをはずしてからだよ。クレンジング剤が目に入ってレンズを汚したり目を傷めたりすることもあるからちゃんと守ってね。
- 期限交換のコンタクトレンズの使用について
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Q.2週間交換タイプを使っているんだけど、、、途中使っていない日があるからまだ使えるよね。
A.ダメダメ!!すぐに交換してね。
2週間というのはパッケージを開封した日からの日数のことで、使った日数のことじゃないんだよ。
途中使わない日があっても開封してから2週間たったら交換しようね!
- ケア用品が無い場合
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Q.ソフトコンタクトレンズを使っているんだけど、ケア用品がないときって水で洗ってもいいの?
A.絶~っ対ダメ!!
水道水には微生物が含まれている場合もあって、目がばい菌に感染してしまうこともあるんだ。
また、コンタクト用の洗浄液と浸透圧が違うので変形・破損の原因にもなっちゃうんだよ。
- コンタクトのずれ
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Q.コンタクトレンズがずれて目の奥に入ったらどうする?
A.目の構造はまぶたの奥でまぶたと白目が繋がって袋のようになっているんだよ。
だからコンタクトレンズが目の奥や裏側に入り込むことはないんだ!
- 長時間のコンタクト利用
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Q.一晩くらいならレンズをつけたまま寝ても良い?
A.絶対ダメ~!寝ているときも目はまぶたの裏の血管から酸素を取り込んで呼吸しているんだ。
角膜が酸素不足になってトラブルが起きてしまうことがあるんだ。
寝る前には必ずコンタクトレンズははずそうね。
- アイメイクとコンタクトレンズ
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今回は、近畿大学の月山先生が発表され、最近話題となっているアイメイクとコンタクトレンズについて書きたいと思います。
長いけど読んでみてね!
化粧品によるコンタクトレンズの汚れはかなり以前から指摘されていましたが、今まで臨床的に大きな問題として取り上げられることはあまりありませんでした。
今までのソフトレンズはハイドロゲルと呼ばれる親水性の高い素材でできていました。
材料自体が水を含んでいて水と大変なじみやすいのですが、水と油、と言われているように油は弾いてしまいます。
ですから油分を主成分としている化粧品がついても表面に乗っているだけで沁み込むことはなく、界面活性剤の入った洗浄剤で洗えば落とすことができます。
ですから汚れたら落とせばいい、ということで問題にならなかったのです。
また、しみ込まないのであればレンズも使えなくなるほど劣化することもありません。
どちらかというと、脂質の汚れがついた上にはたんぱく質がよりつき易くなるため、そちらの方が問題視されていました。
しかし次世代レンズ素材として注目されている酸素をたっぷり透す、シリコーンハイドロゲルレンズは素材中に油となじみやすい部分をもつため、表面に完全なコーティング膜がないものは油分がレンズの中に浸透してしまうことがわかっています。
化粧品に使用されている油脂はかなり固いものが多いので、余程大量につかなければすぐに沁み込むことはありません。
しかし化粧落としに使用するクレンジング剤はさらさら状態の油なので、レンズにつけると2~3分で沁み込んでしまいます。
これはレンズにとって問題です。
一旦沁み込んだ油はアルコールなどの溶媒にレンズを漬けないと溶かしだすことはできませんが、溶媒に漬けたレンズは毒性があるので装用できません。
我々男性はそもそもクレンジングというものを良く知りませんから、これらのことに気づくことはなかったのですが、クレンジングを原因とするレンズの問題を女性ならではの視点から究明し、シリコーンハイドロゲル素材のレンズでも表面加工の方法によっては、クレンジング剤の脂質成分が沁み込むことを検証された月山先生の研究は素晴らしい着眼点であると思います。
出典:
チバビジョン正しく楽しくコンタクト T部長のeyeトークより